薬学部に関する体験談を後輩薬学生のために
を目標として、薬学生の体験談を集めています。
今回は薬局実習の体験談を紹介していきます。
体験談を語ってくれるのはこの方。
名前:ぜっさん就活中
大学:神戸薬科大学
実習場所: 兵庫
薬局データ:薬剤師2人、薬学実習生1人
簡単な自己紹介:はじめまして!薬局実習の体験談を書くことになりました。よろしくです。
薬局実習が始まる前に考えていたこと
薬局実習については正直言ってモチベーションがなかなか上がりませんでした。
2か月という時間て長すぎるし、薬局に就職したいわけでもなかったので。
授業の一環として行かなくてはならないので、とりあえず行っておこうという感じでした。
真面目な薬学生からすると、僕はちょっとかけ離れているタイプかもしれません笑
薬局実習に関して不安に思っていたことはありましたか?
薬局実習について思っていたことは、どうやったらうまくやり過ごせるかということ。
まじめではなくても、あからさまに態度に出してしまうと印象が悪くなります。
薬剤師の先生にどうやったら怒られずに済むかを考えていましたね。
また、患者さんにもできるだけ迷惑をかけたくなかったので、患者さんの前ではしっかりとした実習生を演じるようにしていました。
コアタイムや土日の実習の有無、1日のスケジュールを教えてください
9時に薬局実習が始まります。
毎日薬局に行くのが嫌すぎて、できるだけギリギリに行くようにしていました。
開始の5分前に着くのを目標にしていました。
さすがに2分前とかに着くと薬剤師の先生から小言を言われましたね笑
薬局実習でどんなことをした?
薬局実習では色々なことをやりましたね。
簡単にですが紹介していきましょう。
薬のピッキング
薬のピッキングはどこの薬局に行ってもやると思います。
この作業はいるのか??と常に思っていました。
最初のうちは薬の場所を覚えるためにやっていましたが、覚えきってしまうと正直言ってやる意味がないと思います。
さらに言うなら、その薬局で働くつもりがないなら、薬の場所を覚えることすら無駄な気がしましたね。
ピッキングはただ単に、薬局の労働力になるだけ?みたいな感じですね。
やりがいを見つけるのは難しく、機械を導入してやってほしいものです。
服薬指導
服薬指導は勉強になりました。
薬局実習に対してモチベーションを高められなかった僕ですが、服薬指導だけはとてもいい実習内容だと思います。
普段は患者さんと接する機会がなく、薬を使っている方のお話をダイレクトに聞くことはできません。
親が使っているときは別ですが、僕の祖父母はともに元気だし、両親も薬を使っていないんです。
つまり、患者さんから生の声を聞けるのはめちゃくちゃ勉強になりました。
患者さんがどんなことを考えているのか、なぜ病気になったのかなどを話してくれたんです。
僕にとって一番の収穫になりましたね。
処方監査
処方監査は服薬指導ほどではありませんが、勉強になります。
ピッキングをするよりも、処方監査をした方がいいんじゃないかと思うくらいです。
処方監査とは処方箋を見て、処方の誤りがないかをチェックし、薬を処方した理由など推測していきます。
医師の考えていることを想像しながら、処方監査をするのはとても楽しかったです。
薬効と患者情報から、処方内容が妥当かを判断する勉強は自分に合っているなと思いました。
ピッキングは最初の1週間だけにして、あとは処方監査期間にすればいいんじゃないかと思いましたね。
薬局実習で印象的なこと
印象的なことはやっぱり、患者さんとしゃべれたことです。
僕がしゃべった患者さんの中でも、糖尿病の薬を大量にもらっていく人がいたんです。
1回の支払いで1万円を軽く超える料金を払っています。
3割負担を考えると、だいたい3万円弱。
その人はけっこう太っていて、なんで痩せないのかを聞いてみたんです。
そうすると間食がやめられないし、夕飯をついつい食べ過ぎてしまうとのことでした。
自分をコントロールできないと自覚していたんです。
なんでこんな自己管理能力の低い人に自分の税金が使われているのかと思いましたね。
頭の中で色々とかっとうがあり、考えるきっかけになりました。
薬局実習先の先生との関係は?
実習先の先生は本当んいやさしかったです。
色んな話をしてくれましたし、勉強になる話も聞けました。
僕は薬学については話さないよ。なぜなら君たちが勉強しているのは知っているし、教科書の方が勉強しやすいだろう。
この実習中に君が立派な大人になるために必要な知識だけをお伝えしていくよ。
こんなすばらしい薬剤師さんがいるのかと感動しましたね。
実際、日本の経済や日本の歴史、金融関係、経営など普段は学校で触れないような範囲のことを教えてくれました。
特に金融の話はおもしろかったです笑
薬局実習を乗り切るためのアドバイスはありますか?
薬局実習を振り返ってみると、よくこんなにモチベーションの低い学生を指導してくれたなと思います。
もしかしたらイライラしていたかもしれませんが、しっかりと最後まで教えていただけました。
結論としてはモチベーションは低くても大丈夫ってことですかね。
将来は薬局に行くつもりがなくても、薬局実習はけっこう勉強になります。
行くつもりのない僕が勉強になるなら、やる気に満ち溢れたあなたなら大丈夫なはずです笑
薬学部を卒業した後の将来の職業は?
僕は東京に行ってコンサル系の会社に就職が決まりました。
薬局や病院とはまったく関係ない職業ですね。
薬学系から離れたかったのは、薬学が全てじゃないかなと思ったからです。
1回生のころから、薬剤師免許は取るだけ取って、その後は別に考えようと思っていました。
薬学部を出たからと言って、薬局に入らなくてはならない法律はありません。
もう少し外の世界を見ていこうと考えたのがきっかけで、一度コンサルをやることにしたんです。
コンサル系では色んな職業の方に合えるので、そこからさらに世界を広げるつもりです。
最終的には会社の経営をしてみたいと思っています。
会社の一つで薬局の経営もやるかもしませんが笑
薬局実習の感想
薬局実習は薬学生にとって受けなくてはならないポイントです。
今後薬局実習を控えている薬学生はしっかり頑張ってほしいと思います。
やる気がなくても、モチベーションが上がらなくても僕みたいにうまくやればなんとか乗り越えることができますよ。
やる気ないアピールはせずに、うまいことやってください笑
薬剤師さんとは仲良くなっておくと、多めに見てくれることもあるので必須ですよ!