薬学部体験談 「病院実習を通して学べたこと」

病院実習

薬学部に関する体験談を後輩薬学生のために

を目標として、薬学生の体験談を集めています。

今回は病院実習の体験談を紹介していきます。

体験談を語ってくれるのはこの方。

プロフィール
名前:ピンキー
大学:神戸薬科大学
実習場所: 大阪府
病院データ:実習生15人、薬剤師20人以上
簡単な自己紹介:病院実習についての体験談を書くことになりました。普段は神戸の山奥に通っています。

病院実習が始まる前に考えていたこと

私は将来的に病院で働こうと考えていました。

具体的な病院はまだ決めていなかったのですが、病院実習を通して病院で薬剤師がどんな風に働いているかを見学しようと考えていました。

噂では病院は仕事量が多く、その割に給料が低いと言われています。

それは本当なのか?

実際に自分の目で見て、現場で働いている薬剤師さんに聞いてみようと思っていました。

病院実習に関して不安に思っていたことはありましたか?

私は大阪大学の薬学生と一緒に病院実習をすることになりました。

知らない薬学生と一緒にやるので、果たして仲良くなれるかどうか不安でした。

同じ大学の友達が1人いましたが、大阪大学の学生が10人以上いると聞いていましたので緊張しかなかったです。

大阪大学と聞くとどうしても真面目なイメージしかなく、私のような神戸薬科大学の学生を相手にしてくれるかどうか不安でした。

また、病院実習は薬局実習と比べてもかなりハードと聞いていました。

覚えることが多いし、扱っている薬の数も全然違います。

薬局よりも重症な患者さんも来るので求められる知識もけた違いだと思っていました。

実習にしっかりついていけるかも不安でした。

コアタイムや土日の実習の有無、1日のスケジュールを教えてください

実習先の病院は9時からスタートします。

9時:実習開始
12時~13時:お昼休み実習

17時:実習終了、帰宅

こんな感じのスケジュールです。

9時に実習が始まるので8時半くらいに着くようにしていました。

そこから白衣に着替えて、その日の予習をする感じです。

土日は実習がなくてよかったです。

病院実習でどんなことをした?

病院実習では無菌製剤の調整や点滴バッグの運搬、副作用情報管理、病棟業務など様々なことをしました。

今回の体験談では下の2つについて書きます。

病院実習の内容

  • 無菌製剤の調整
  • 薬品情報管理

無菌製剤の調整


無菌製剤とは点滴から投与する薬剤や目薬のことです。

一般的な薬は口から吸収しますが、無菌製剤の場合には血管から直接吸収したり目の組織に入れます。

一般的な薬よりも無菌な状態であることが求められます。

また、抗がん剤を投与している患者さんの中には、より高濃度の薬物を注入するひつようがある患者さんもいます。

患者さん一人に合わせたオーダーメイドの点滴を作るために、無菌の新しい点滴を作っています。

実習では点滴バッグに対して、オーダー通りの薬剤を注入しました。

クリーンベンチと呼ばれる中で薬剤を注入するので、非常に大変な作業でした。

無菌室にいるときにはガウンを着ていますので、いつも以上に動きにくくストレスの多い実習でした。

薬品情報管理

薬品情報管理とは薬品に関する情報を管理する場所です。

1か所に資料が集められており、病院内で取り扱っている薬の情報が全てわかるようになっています。

病院内から管理室に問い合わせの電話が来て、薬物に関する様々な疑問を解決してくれます。

薬剤Aと薬剤Bを混合しても大丈夫か?
薬剤Cの副作用は?
薬剤Dを状態Eの患者さんに投与したいけど大丈夫か?

などなど非常に幅広い情報を取り扱います。

病院全体の疑問相談室のような存在です。

管理室の実習では、過去の問い合わせを参考にして、自分たちはどんな回答をするかについてグループワークをしていきます。

情報を集めながら適切な回答ができるように考えていきます。

普段は注目されないような業務かもしれませんが、薬を扱うためには欠かせない重要な仕事です。

病院実習で大変だったことはありますか?

病院実習で大変だったことは、病棟での実習です。

病棟は1か月がたった後に出ていくのですが、それまでの実習内容と大きく変わるので大変でした。

実際の患者さんとお話しする
服薬指導内容を考える
患者さんについての情報をスライドにまとめる

ということを常にやるので大変でした。

薬剤師さんは患者さんのところに足を運び、薬についての情報を提供します。

新しく入院してきた患者さんには、どんな薬を飲んだか、病歴、副作用歴を確認します。

また、薬が変わる人や抗がん剤治療をする患者さんにも、使う予定の薬について説明します。

私が担当した患者さんは抗がん剤を投与する予定の人で、入院から抗がん剤治療まで服薬指導していました。

最初は薬剤師さんが患者さんと話しているのを横で聞いているだけでしたが、実際に話す機会ももらえます。

担当した患者さんについて、スライド発表もあるので情報をまとめる作業も同時にやっていきます。

やはり病棟実習は本当に大変でした。

やることが多く、毎日ハードな実習でしたね。

病院実習で印象的なことはありますか?

病院実習では色んな患者さんを見ることができます。

元気な患者さんもいれば、とてもしんどそうな患者さんもいます。

正直、見るのもつらいような状態の患者さんもいらっしゃいました。

ショックを受けたときもありました。

そういった患者さんに対しても医療人としてしっかりと接している薬剤師の先生方の姿が非常に印象的でした。

まだまだ学生なので、医療人としての自覚も未熟なので、これからしっかり自覚を持てるようになればいいなと感じました。

病院実習先では、薬剤師さんや他職種の方と仲良くなれましたか?

今回の病院実習では5人グループに分けられ、各グループに担当の薬剤師さんが6人もついてくれました。

1人に1人の薬剤師さんが見てくれますので、密にコミュニケーションを取ることができたと思います。

男性2人、女性4人の構成で気さくに話すことができたと思います。

病院実習のアドバイスを受けたり、国試や就活についての意見をいただくこともできました。

また、休日の話や恋の話などプライベートの話題も共有することができたので本当によかったです。

優しい薬剤師さんばかりで本当によかったです。

病院実習を乗り切るためのアドバイスはありますか?


病院実習を乗り切るためのアドバイスは2つです。

こんな名も知れない薬学生の1人のアドバイスですが、参考になれば嬉しいです。

私から言えるアドバイス

  • メモをたくさん取る
  • 積極的に薬剤師さんとしゃべる

メモをたくさん取る


まずはメモをとることです。

薬剤師さんが面と向かって丁寧な言葉で説明してくれる場面がかなり少なかったです。

立って作業をしながら早口でしゃべることの方が多いですね。

そこでメモをすぐにとりましょう。

きれいな字で書く時間はありません。

また、病棟実習の時には時間に追われています。

患者さんの検査や回診の時間が決まっているので、患者さんとしゃべることができる時間は5分だけという場面もあります。

そこで薬剤師さんと患者さんのやり取りから何を学ぶかはメモによってきまるかなと思います。

メモをとり後から見返すことで、実習で学んだことを整理するようにしましょう。

積極的に薬剤師さんとしゃべる

2つ目は積極的に薬剤師さんとしゃべることです。

薬剤師さんは色んなことを知っています。

少なくとも私や薬学生よりかははるかに知識を持っています。

薬剤師さんに色んな質問をしたり、会話をすることで情報をたくさんもらいましょう。

教科書には載っていないような知識、現場でしか習得できないような知識がたくさんあるはずです。

もちろん最初の方は会話をする余裕がないかもしれません。

病院実習に慣れてきたころに、疑問や聞きたいことを用意しておいて薬剤師さんにぶつけてみましょう。

薬学部を卒業した後の将来の職業は?

私は改めて病院薬剤師になりたいなと思いました。

働きがいがありますし、専門的な知識を身につけることができると思います。

患者さんとじっさいに話しながら仕事をできるのも魅力を感じました。

患者さんが元気になって退院していく姿を見るのも嬉しいです。

やりがいを感じることができました!

一方で、やはり給料面ではどうしても薬局やドラッグストアの方がいいみたいです。。。。。

給料については自分で何か工夫しながら貯金を増やしていこうかなと考えています。

病院実習の感想

病院実習は薬局実習と違い、より幅広い経験をすることができました。

薬局には生活習慣病などの日常的な病気の方が多かったですが、病院ではより重傷な方が増えます。

ガンやリウマチ、免疫疾患など多種多様な患者さんが多かったです。

色んな患者さんを見ることができ、自分で調べることができたので本当に勉強になりました。

毎日調べることだらけで大変なほどです。

それでも日々自分が成長していくのが実感でき、本当に密度の濃い実習になりました。

タイトルとURLをコピーしました