薬局実習体験談「小さいころからお世話になった薬局を初体験」

薬学部に関する体験談を後輩薬学生のために

を目標として、薬学生の体験談を集めています。

今回は薬局実習の体験談を紹介していきます。

体験談を語ってくれるのはこの方。

プロフィール
名前:ミッチー
大学:近畿大学
実習場所: 大阪府
薬局データ:指導薬剤師さん1名、薬剤師さん1名、事務さん3名
簡単な自己紹介:2018年度に薬局実習を終えたものです。体験談をお願いされましたので、できるだけ思い出しながら書けたらと思います。記憶があいまいな部分もありますが、よろしくお願いします。後輩のみなさに役に立てれば嬉しいです。

薬局実習が始まる前に考えていたこと

薬局実習が始まる前には、薬局実習でしっかりと自分を成長させたいなと考えていました。

じっさい、患者さんと接することになりますので、失礼の内容にするのは当たり前で、さらにその先の自分が薬剤師として何ができるかを考える必要があると思っていました。

私自身、薬局にお世話になることが多く薬局にはなじみがなります。

小さいころからアトピーを持っていてよく塗り薬をもらいに行っているのですが、毎回のように薬剤師の先生に話を聞いてもらっていました。

最近のアトピーの状態から、塗り薬の使い心地など色んな話をしています。
ときには私の恋愛相談に乗っていただくことも。

そういうご縁があったので、今回の薬局実習では、自分が投薬する側を体験できるということで、またとない機会だと思います。

薬剤師の先生が私にしていただいていたことを、今度は自分が患者さんにする番かなと考えていました。

もちろん、薬学生ですのでできることは限られていますが、自分に何ができて、何ができないか。そして、できないことをできるようにするにはどうすればいいかを考えるきっかけにできるように、薬局実習に臨みました。

薬局実習に関して不安に思っていたことはありましたか?

不安に思っていたこととしては、やはり実習についていけるかということです。

OSCEの時を振り返っても、私は周りよりも上達するスピードが遅かったです。

自分の成長が遅いせいで、薬剤師の先生に迷惑をかけないか心配です。

また、患者さんにも不快な思いをさせてしまわないかが心配でした。

コアタイムや土日の実習の有無、1日のスケジュールを教えてください

私の薬局では9時から17時までが基本でした。
周りの友達も9時からの子が多かったです。

また、土日は実習はありませんでした。
先生に土曜日は空いてるから覗きにきてもいいよ~と言っていただけたので、何日かだけですが休日の薬局業務も体験させていただくことができました。

9時から実習が始まり、お昼まで薬局業務をしました。
患者さんは開局してすぐが多いので10時半くらいまで調剤業務のお手伝いをしていました。

処方せんを見て棚から取り揃えて先生のチェックを受けます。
また、先生の横から調剤の様子を見ながら、応対のしかたや会話を学びました。

納品された薬を棚に入れることや、足りない薬を補充もやっていました。

12時くらいになるとお昼になるので、近くのコンビニに行ったり、カフェに行ってまったり過ごしていました。

同期の薬学生がいなかったのでちょっと昼休みは寂しかったですね。

1時間くらい休んだら薬局に戻りました。と言っても、15時くらいまでは近くの医院さんも休憩時間なので患者さんはまばらです。

その空き時間に、在宅患者さん用の一方かをしたり、よく出る薬のストックを作っていました。

16時を過ぎると患者さんが増えるのでそこからまた大忙しです。

17時になると終わりなので、先生に挨拶をして帰りました。時には患者さんでいっぱいで、なかなか挨拶できないこともありました。

薬局実習でどんなことをした?

薬局実習で体験したことは本当にたくさんあります。

ここで全部書こうと思うと、とても長くなってしまうと思うので2つだけ紹介します。

  • 服薬指導
  • 学校薬剤師のお仕事
  • 服薬指導

    服薬指導は薬剤師としてメインの仕事だと思います。

    ただ、患者さんに薬を渡すだけでなく、患者さんの服薬状況や食事、生活面について聞くことが求められていると思います。

    薬剤師は薬を渡すだけだからいなくてもいい!と暴論を述べる人もいますが、私は薬剤師はいなくてはならない存在だと思います。

    医師の診察を受けるときは、自分の体を診てもらうので受動的な立場にあります。
    医師の診断結果を聞いて、生活で改善するべきところを聞きます。

    一方で、薬を飲むときは自分が主体となって、薬を飲みますよね。
    薬を飲むときだけは自分の体のことを考えると思うんです。

    患者さんが主体的に行動する、薬を使う瞬間の手助けをすることができるのが薬剤師ではないかと思います。

    あ、薬剤師の先生こんなこと言ってたから、ちょっと注意してみようかな
    もっと自分の体のことを考えなきゃ

    と少しでも思ってくれるように、少しでも思い出してもらえるように、服薬指導に取り組めればいいなと思っていました。

    最初はうまくいかないことが多くて、伝え忘れたこととか、言葉に詰まる時がありました。

    薬局実習終盤になってくると、だんだん慣れてきて、言いたいことを全て伝えられるようになってきたかなと思います。

    先生にも褒めてもらえてよかったです!

    学校薬剤師のお仕事

    2つ目に紹介するのは、学校薬剤師のお仕事についてです。

    私は授業で学校薬剤師のことを聞いていましたが、じっさいの現場に同行するのは初めてでした。

    主な仕事としては下の4つです。

  • プール検査
  • 水道水検査
  • 貯水タンク検査
  • 学生向けの講演
  • 私はこんなにたくさんあるなんて知りませんでした。

    プール検査ではプールの水を採取して、pHを測ったり濁り度を見たりしました。
    大腸菌が出ていないかも調べました。

    水道水も同じようにpHを測ったりしましたね。

    貯水タンクは水漏れがないかとか、ねじはしっかり閉まっているかを確認していました。
    水道局員みたいでおもしろかったです。

    最後の学生向けの講演では、普段の薬や危険ドラッグについてでした。

    先生が小学生でもわかるような言葉で説明していたのが印象的です。

    学校薬剤師の仕事は多岐にわたり、幅広い知識が必要だと実感できました。
    また、地域の生徒のために薬や危険ドラッグに関する正しい知識を伝えるのも薬剤師としての使命だと感じることができました。

    薬局実習で印象的なこと

    薬局実習で印象的だったことは、薬剤師さんが非常に頼りにされているということ。

    薬剤師さんの仕事は患者さんに対してどのように接していくかが重要です。

    私が実習をした薬局では、本当に薬剤師さんが患者さんに対して親身になって対応していて、患者さんが納得するまで説明をしていたのが印象的です。

    嫌な顔せずに、丁寧に説明していました。

    自分が子供のころに薬を受け取っていた薬剤師さんには、時折冷たい対応をされることもありました。

    子どもに対してしっかり説明してくれる薬剤師さんは少ないのかなと子どもながらに思った記憶がありました。

    また、患者さんが心理的にプレッシャーを感じないように、質問スペースが設けられていたんです。

    レジの横に椅子が用意してあり、1対1で会話ができるようになっていました。

    薬局実習先の先生との関係は?

    実習先の薬剤師の先生とはとても仲良くなれたと思います。

    担当の先生とはなんでも話せる方でよかったです。

    最初は勉強や薬の話が中心だったんですけど、だんだんとプライベートな質問もできるようになっていきました。

    普段の過ごし方や、休日の趣味や家族構成などいろんな事を話せたと思います。

    私自身も包み隠さず話せました。

    友達の薬局では、薬剤師さんとなかなか話せなくて困っていたという子がいました。

    薬局実習を乗り切るためのアドバイスはありますか?

    薬局実習は長期間にわたっておこなわれます。

    薬局実習を実りあるものにするためにも、休まないことが大事かなと思います。

    1回休んでしまうと、1日分学べることが減ってしまいます。

    薬局実習はなかなか体験できない貴重な機会なので、できるだけ休まない事を意識してほしいかなと思います。

    大学生って、毎日決まった時間に決められた場所に行くってないですよね。

    授業も毎日あるわけではないし、終わる時間もバラバラです。

    なので、薬局実習の最初のうちはけっこう大変だと思います。

    休みの日は平日の疲れを癒すようにしてください!

    薬学部を卒業した後の将来の職業は?

    私は卒業したら、ドラッグストアに勤務する予定です。

    最初はドラッグストアと薬局で迷っていました。

    ドラッグストアに決めた理由は、ドラッグストアの方がいろんな症例が入ってきて、経験を積むことができると考えたんです。

    もちろん、薬局も症例は入ってきますが、町の調剤薬局だと入ってくる患者さんに限りがあるのかなと思います。

    ドラッグストアで働いて自分のスキルを上げていきたいと考えています。

    ドラッグストアで何年か働いた後には、自分で独立して自分だけの薬局を出せたらと思います。

    薬局を出すのは今の時代、難しいと言われていますが、自分だけの薬局を作りたいです。

    私自身、小さい頃には薬局にお世話になりましたし、アトピーで悩んだ時期もありました。

    そんな時に対応してくれたのが薬局です。恩返しの意味もこめて、自分と同じように困っている患者さんを助けてあげたいと思います。

    薬局実習の感想

    最後に、薬局実習の感想を書いていきます。

    薬局実習では本当にたくさんのことを経験できました。

    まずは自分の中の精神面について。

    薬局実習は毎日9時から始まります。

    患者さんが待っているので、どんなことがあっても必ず9時には始めなくてはなりません。

    その強い意志を担当薬剤師さんから学ぶことができたと思います。

    担当薬剤師さんの姿を間近で見て、責任感を感じることができました。

    私は朝が弱かったのですが、だんだんと自分の中に責任感が出てくるのを感じ、朝にも慣れてきたと思います。

    続いて、知識面について。

    私は勉強は得意な方で、薬の名前には自信がありました。

    ただ、現場で使えるかはわからなかったですね。

    じっさい、薬局実習が始まった頃には「あ、この知識って意味ないんだ」と痛感しました。

    そこから、薬剤師さんに教えていただきながら、知識のアップデートをすることができました。

    かなり成長できたかなと思います。

    最後に、これから薬局実習が始まるみなさんへ。

    薬局実習は貴重な機会です。

    しっかり目標を立てて、学べるところは全部学んでいきましょう。

    自分よりも薬剤師さんの方が知識量が圧倒的です。

    積極的に質問していってください。

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