薬学部に関する体験談を後輩薬学生のために
を目標として、薬学生の体験談を集めています。
今回はOSCEの体験談を紹介していきます。
体験談を語ってくれるのはこの方。
名前:MAOB
大学:大阪大学
簡単な自己紹介:三度の飯よりビール好き。よろしくおねがいします。
OSCE実習ではどんなことをやるんですか?
OSCE実習では主に3つのことをやりました。
・患者さん対応(薬局、病院):なぜ病院にかかったのかや既往症、アレルギー歴などを患者さんから聞き取る練習です。
先輩が患者さん役になってアドバイスをくれたり、友達同士で薬剤師役、患者さん役に分かれて練習したりしました。
・調剤:粉薬、軟膏、水剤、注射剤の調剤の練習です。実際の薬や道具を使って練習しました。
・監査:薬袋に入っている薬と処方箋を見比べて、間違いがないか確認する練習です。
だいたいですが毎回3つくらい間違いがあったと思います。
OSCE実習に不安はありましたか?
最初に患者さん対応の見本を先輩から見せてもらったとき、質問しなければいけない項目の多さに驚きました。
聞き漏れがあると減点になってしまうので、項目をすべて覚えられるのか不安でした。
でも、質問する順番をなんとなく決めて、何度も練習したら勝手に覚えました。
OSCE実習で一番大変だったことは?
水剤の調剤です。
私は手が震える人種だったので、薬の瓶を計量計にあてずにそそぐのがめっちゃ苦手でした。
時間制限があるので2つの薬を計ってまぜる課題だと毎回焦ってました。
でも人間慣れるもので、実習のおわりのほうには30秒くらい余らせて課題を終えることができるようになりました。
OSCE実習期間におけるスケジュールを教えてください
全部で2ヶ月くらい。最初は午前座学、午後実技(3~4課題)でだいたい4時くらいには帰ってました。
最後のほうは朝から実技をして1日8課題したり、苦手な課題を居残りで行ったりして6時を過ぎることもありました。
もっと遅くまで練習している子もいました。
しんどいですが、友達の練習を見学する時間もありずっと自分が練習しているわけではないので、そこまで辛くなかったです。
バイトもしてました。
OSCE試験本番はどうでしたか?
分刻みでスケジュールが組まれていたり、前の人が見えないように工夫されていたり、思ったよりも厳格に行われていました。
多くの審査員の先生にみられているので少し緊張しました。
でも、練習の時よりも患者さん役の回答がわかりやすかったり、単純なものが多かったのでみんな合格していました。
OSCE実習の印象深い出来事を教えてください
風邪が流行って、鼻声で患者さん対応の練習をしたことです(笑)
しんどかったです。
2か月間ずっと缶詰になって実習するので誰かが風邪をひいたら蔓延します。
体調管理にはくれぐれも気を付けてください。
OSCE実習をやって良かったと思うことはありますか?
病院・薬局実習で患者さんとお話するときに、OSCE実習で学んだ相手に寄り添う話し方、質問の仕方をいかせたと思います。
薬局や病院では機械が導入されたりしているので、あまり調剤技術を役立てることは少なかったです。
あとは、あまりないかもしれませんが、薬局実習のときに患者さんに薬包紙の包み方を教えてと頼まれた時には、散剤の知識が役立ちました。
また、OSCE実習では先輩と一緒にいる時間が長いので、仲良くなっていろんな話を聞けたことがとてもよかったと思います。
就活についての情報を教えてもらったり、先輩方が社会人になってからも会社の雰囲気や仕事について教えてもらえたのはとてもありがたかったです。
OSCE実習でどんなことを学びましたか?
私は薬局で調剤補助バイトをしているので、調剤がどんな感じなのかは知っていました。
ですが、患者さんと話す練習をして、薬剤師は薬の知識や調剤技術だけでなく、患者さんから信頼されるためのコミュニケーション能力も重要だと学びました。
OSCE実習におけるアドバイスがあればお願いします
OSCEは慣れが大きいと思います。
最初はみんな患者さん対応で質問何個か聞き忘れるし、調剤で時間切れになったりします
でもやってることは単純なので、ちゃんと練習してコツをつかめば大丈夫です!
あと、先輩と仲良くなれたほうがいいですね。
朝から晩まで面倒を見てもらうので、仲良くなれたほうがアドバイスをもらいやすいし何より楽しいと思います。
OSCE実習の感想をお願いします
思ったよりあっという間の2か月でした。
同期と先輩がいてくれたので楽しく実習してました。
でも、もうやりたくはないです。(笑)